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釈迦ヶ岳(山梨県笛吹市) フォッサマグナの先の北アルプス展望を考察する

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扇山・陣馬山方面の眺め(2014年11月) 山座同定パノラマ写真は こちら からダウンロードできます. ここからは,南アルプスと八ヶ岳の間に延びる大地溝帯の先に北アルプスを望むことができる.上図のように秋晴れの青空の広がるこの日(2014年11月)は,しかし,北アルプス方面は遠方の雲に遮られて見えなかった.七年後再訪したとき(2021年9月)は,薄曇りで甲府盆地は霞んでいたにもかかわらず,なぜか北アルプスは見えた(下図).眺望と天気の関係は一筋縄ではいかない.見渡せたのは槍ヶ岳を中心に霞沢岳から立山までで,同様の眺望が得られる本社ヶ丸や三ツ峠と比べると,ここ釈迦ヶ岳ではより広い範囲が見渡せる. 大地溝帯に沿って北アルプスまで見通せる低山は,他に鬼ヶ岳が挙げられる.奥穂高岳から爺ヶ岳まで展望できるようだ( パノラマ画像で山座同定 ).地図で確認すると,その位置関係は最下図のようになる.北アルプス方面の眺望は,南側を入笠山,北側を八ヶ岳南麓で遮られるようで,釈迦ヶ岳と同じである.さらに鬼ヶ岳より少し南西の地点であれば,後立山連峰や白馬岳まで見通せるかもしれない.王岳や三方分山がその条件に近いが,樹林に遮られて北アルプス方面に眺望はないようだ. 北アルプス・八ヶ岳方面の眺め(2021年9月) 大地溝帯と北アルプスと釈迦ヶ岳・鬼ヶ岳の位置関係

赤岳(八ヶ岳) 4度目の正直(更新)

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赤岳からの南アルプス方面の眺め(2025年7月) 全方位高精細画像(pdfファイル)は こちら をダウンロードすると得られます. 4度目の登頂でやっと展望に恵まれた.西上州と妙高方面が雲に隠れたが他の主な山座は大体確認できる.笊ヶ岳の山頂部が薬師岳(南ア)の後ろにぎりぎり見えているのを発見したのがうれしい. 追記(2026年5月):西上州と妙高方面の眺めが得られた2022年のパノラマ写真をダウンロードファイルに追加しました.下図にその一部を示しますが,秩父,奥武蔵方面も遠望が利いていた. 赤岳からの東方の眺め(2022年9月)

三ツ峠(山梨) 意外にも海が見える

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北アルプス・八ヶ岳方面の眺め(2020年11月) 山座同定パノラマ写真は こちら からダウンロードできます. 三ツ峠にはこれまで何度か,さまざまなルートから登ったが,日帰り登山ではいつも登頂が雲の増え始める昼以降になってしまい,満足できるパノラマ展望を得られたことがなかった. 上の写真は,珍しく北アルプスまで見通せた時のものである.ただし反対側(南側)は霞みが強く,遠望はあまり利かなかった. 一方,下の2図はその翌月に撮影したもので,丹沢や伊豆方面がよく見えた反面,北アルプスは全く見えず,八ヶ岳にも雲がかかっていた. 今回,この二日分のパノラマ写真をもって丹念に山座同定を行ったところ,いくつか興味深い発見があった.以下にまとめてみる. 甲府盆地の手前(上図の大栃山と達沢山の間)に見えていたものは,橋だと思っていたが,実際はリニア実験線だった.トンネルとトンネルの間に現れた線路の一部が見えている. 丹沢山だと思っていたピークは,その手前の不動ノ峰だった.丹沢の主峰・蛭ヶ岳から右方向へ,不動ノ峰,檜洞ヶ岳,塔ノ岳という並びになる. 羽田空港の先には,黒っぽい横筋状の東京湾が確認できる.そのさらに先(上側)は千葉方面ということになるだろう. そこで,房総半島を探してみると,鍋割山と御正体山の間に見えるスカイラインがそれに該当していた(千葉県最高峰・愛宕山とその付近の山が見えていることになる). 御正体山と鹿留山の間に見える水平なスカイラインは,太平洋の水平線であった.房総半島の先端・洲崎の西側の海が見えている. 伊豆大島の一部は神山(箱根)の左側に,利島の山頂部は玄岳の右側に確認できた(肉眼では確認が難しいかもしれない). 乗鞍岳の位置は甲斐駒ヶ岳から入笠山へ下る尾根の背後になるが,山頂が尾根の稜線から仰角として0.05°だけ上に出ると計算され,計算上見えることになる.しかし,気差を考慮してもたった0.05°であり,垂直画角が20°のカメラなので4000分の1の角度になる(垂直方向の画素数が4160なので,ほぼ画素1個分に相当する微小な角度).レンズの解像度も影響するから,まあ,私のカメラでは乗鞍岳を確認するのは無理だと分かった.実際,撮影した写真をどんなに拡大してみても乗鞍岳は確認できなかった. 北アルプスは,南アルプスと八ヶ岳の間にある...

満観峰(静岡) 雲と霞と樹林を越えて想像する展望

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伊豆箱根方面の眺め (2022年12月撮影) 山座同定パノラマ写真(2022年12月と2026年5月撮影)は こちら からダウンロードできます. 四年近く前,たまたま立ち寄った満観峰は,広々とした山頂に案内板やベンチが整備されていて,実に居心地が良く眺めも良い場所だと感じ入った.冬曇りの日で,富士・箱根方面の眺望は今一つだったため,先日あらためて再訪してみた.箱根は春霞の中だったが,富士の頂が雲の上に浮かんでいた. 山頂からは,北から東に向かって,南アルプス(布引山と笊ヶ岳),山伏から竜爪山にいたる安倍東陵,富士山,箱根山,日本平,さらに駿河湾越しの伊豆の山々を望むことができる.加えて,山頂の南側に寄ると,焼津漁港と高草山,西側に寄ると八高山や大日山など県西部の山並みが見渡せる.だが,下の2図を見てのとおり,この3年半の植物の成長は著しいものがあり,静岡空港の滑走路もほとんど見えなくなっていた. 西側の眺め (2022年12月撮影) 西側の眺め (2026年5月撮影)

九鬼山 (山梨) 秀麗富嶽十二景?

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  九鬼山から大菩薩連嶺を望む 2022年2月撮影.山座同定パノラマ写真は こちら からダウンロードできます. 九鬼山山頂では北側に展望が開けて,左手に大菩薩連嶺(滝子山~小金沢山)が迫って見える.そこから時計回りに,奥多摩(雲取山~三頭山),権現山と扇山,生藤山~陣馬山~高尾山が望める.ただし,奥多摩と陣馬・高尾方面は枝越しの眺めで,葉が茂ると見えないだろう.昔のガイドブックには高川山も見えるとあったが,樹林に隠れていた. 九鬼山山頂からの富士山の眺め 東~南~西の方向は杉や檜を含む木々が目の前を遮っているが,富士山の方向だけ刈り払われていた.この樹間から覗き見る富士山(右図)をもって,九鬼山が秀麗富嶽の山に選定されたとは考えにくい.おそらく,少し下った場所にある絶景地,天狗岩から望む富士山が選定理由ではなかろうか. それはともかく,大菩薩の南東側斜面の登攀ルートがつぶさに観察できて満足であった.穴沢山・桧平を経て滝子山へ至る尾根,湯ノ沢峠からハマイバ前バス停に下る谷筋,稚児落としからセーメーバンを経て雁ヶ腹摺山に達するルートなど,かつての山行の記憶がよみがえった. 九鬼山から奥多摩・権現山方面を望む

妙義山 (群馬) 大砲岩と轟岩

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大砲岩(天狗の評定)からの荒船山・北八ヶ岳方面の眺め 轟岩からの荒船山・北八ヶ岳方面の眺め 2026年5月撮影.山座同定パノラマ写真はこちら( 大砲岩 , 轟岩 )からダウンロードできます. 妙義山の中腹にある展望地,大砲岩と轟岩でパノラマ撮影を敢行した.大砲の筒先(最上図)に立ってカメラを構えるのはさすがに自重し,隣の'天狗の評定'と呼ばれる平らな岩の上によじ登って撮影した.轟岩は中之嶽神社の裏山にある巨岩で,こちらも鎖と梯子にしがみついて登る必要があった. どちらの岩上からも,南の赤久縄山を中心に東西へ展望が広がり,横たわるような荒船山が目を引く.ただ,左端に聳え立つ相馬岳とその右奥の日光・赤城山が望める大砲岩の方が見応えがあるように思われた(下図).それにしても,大桁山の斜面工事は大規模でよく目立つ(最下図).ここが崩落個所なのだろうか. 大砲岩(天狗の評定)からの日光連山・赤城山方面の眺め 轟岩からの赤久縄山・大桁山方面の眺め

妙義山 (群馬) 五月晴れの相馬岳とバラ尾根のピーク

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  相馬岳から八ヶ岳方面を望む 2026年5月撮影.山座同定パノラマ写真はこちら( 相馬岳 , バラ尾根のピーク )からダウンロードできます(大サイズ容量注意:それぞれ12Mbと32Mb) . 妙義山の最高峰相馬岳は,この山域に典型的な岩峰ではなく,山頂の東半分には木が生えているが,それでも西側に180度の展望が開け,見どころのある眺めが楽しめる.まず目を引くのは,眼前の金洞山,その先の荒船山,さらにその先の八ヶ岳連峰と,山容の全く異なる山々が重なった景観であろう(上図).浅間山の左側には,立山から穂高岳に至る北アルプスが望める.右側では,丁須の頭のきのこ型岩峰や鼻曲山の鼻の形が確認できて満足であった. 相馬岳を西側へ下った先にバラ尾根のピークという小岩峰がある.狭い岩上に立つとスリルと360度の展望が得られる.東の相馬岳と西の金洞山に挟まれていて,両者は望遠レンズの上下画角に収まりきらない.北側は,浅間山を背景に裏妙義の奇岩群を間近に堪能でき,さらに谷川連峰方面の遠望も開ける.南側は,西上州と奥秩父の山々の他に,関東平野が見下ろせる.旧富岡製糸工場の長屋根を確認することができて,これまた満足であった. バラ尾根のピークから金峰山方面を望む バラ尾根のピークから裏妙義方面を望む

鳴神山 (群馬) 栃木の低山を学ぶ

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  富士山方面の展望 2017年12月撮影.山座同定パノラマ写真は こちら からダウンロードできます. 鳴神山では,赤城山(黒檜山)方向のみ樹木に遮られるものの,それ以外はぐるりと見渡すことができ,360度近い展望が広がっている.この日は冬晴れだったが,全体的に霞みがちで,谷川連峰や日光白根山は見えなかった.一方で,南側の富士山は何とか確認できたので,この山行を良しとした(上図). 遠望は利かなかったため,近場の低山群を丹念に同定してみた(下図).晃石山,三毳山,大小山,仙人ヶ岳,行道山など,栃木を代表する低山が間近に一望できていることに,今回同定して初めて気づかされた.また,この近辺に高鳥屋山という名の山が三座もあるのはどういう訳であろうか. 撮影後は,山頂から尾根伝いに南下し,静かな山歩きを楽しめたが,吾妻山付近まで来ると急に人が多くなり,驚かされた. 栃木・茨城方面の展望

霊仙山(鈴鹿) 山頂と最高点

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鈴鹿山脈方面の眺め(上:霊仙山山頂から,下:霊仙山最高点から)  2023年4月撮影.全方位山座同定パノラマ写真(pdf, 20Mb)は こちら からダウンロードできます. 三角点のある霊仙山山頂より10m程高いピークが山頂のすぐ東にあり,雲仙山最高点と呼ばれているようだ.最高地点を山頂としない理由は推測の域を出ないが,琵琶湖の全景を望める三角点の地点こそ山頂と呼ぶにふさわしいと考えられているためだろうか.実際,最高点からは琵琶湖の眺めの大半が三角点ピークに遮られてしまう.逆に山頂(三角点ピーク)からは,養老山地の南半分が最高点ピークに遮られる(それがどうしたと言われればそれまでだが).他方向の展望を比べると,南の鈴鹿山脈は最高点からの方がやや迫力をもって見える.伊吹山,白山,御嶽山方面はいずれからも良好な眺望が得られる.ただし,この春霞のなかで,冠雪の残る白山と御嶽山は当初,白雲と見間違えていた. 琵琶湖方面の眺め(上:霊仙山山頂から,下:霊仙山最高点から)

大菩薩連嶺 年明けの雷岩と白谷ノ丸 (山梨) 

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  雷岩から南西側の眺め 2016年1月撮影. 雷岩からの山座同定パノラマ写真は こちら からダウンロードできます. 白谷ノ丸からの山座同定パノラマ写真は こちら からダウンロードできます. 南北に連なる大菩薩連嶺では,北端の最高峰である大菩薩嶺には眺望は無く,南端の滝子山には一部木の枝越しながら広い展望がある.この間を縦走すると,概して南側から西側が開け,富士山や南アルプスが望むことができる.一方,北から東は樹林に遮られて眺めが無い.連嶺上の展望地としては,雷岩と白谷ノ丸に心惹かれる.前者では,眼下の大菩薩湖と甲府盆地が山岳展望に高度感を与え,胸のすくような眺めを堪能できる(上図).後者は湯ノ沢峠へと急坂を南下する手前に位置し,この連嶺では珍しく北東から北西にかけて展望が広がる.大月や高尾山周辺の低山を見下ろせて気分がよい(下図). 年明け早々,まだ積雪のない時期に出かけたが,キツネに行く手を阻まれて難儀した.なぜ通せん坊するのか訝ったが,どうやら近く(上日川峠の下)に巣があるようだ.到着した雷岩は極寒で,パノラマ撮影中に手がかじかんだ.しかし視界は良好で,天城山(万三郎岳)を後日確認できて満足であった.白谷ノ丸に着いたころには午後2時を過ぎて霞み始めていたが,丹沢と八ヶ岳方面はクリアに見えていた.湯ノ沢峠からハマイバに下り,帰路に就いた. 白谷ノ丸から東側の眺め